欧州通信ウィークリー

【第4回】 『指圧健康堂』

 普段は東京にいるはずの骨川スネ夫が突如ドイツに出没し、ニュースレター発行者のもとへ突撃取材を慣行する「骨川スネ夫の発行者突撃訪問!」

 個人発行ニュースレター『指圧健康堂』のご紹介です。発行者の石川 正さんに勤務先であるオッフェンバッハのクリニックにてお話を伺いました。

(骨)  まずはドイツで指圧のお仕事をされるまでの経緯を教えてください。

(石)  どの分野に進もうとも、海外で仕事をするつもりでした。 「治療師になる」と決めたのは大学3年の頃です。 法学部の学生でしたが皆と違い就職活動はしていません。 当時は今と違ってスポーツトレーナーとしての仕事は日本では少なく、海外で仕事をしようと決めていました。 日本で指圧を習ったドイツ人がドイツで治療院を開業したので、その治療院で働き始めました。1988年5月の事です。 指圧の国家資格を取ってすぐドイツに渡ったので、私のプロとしての最初の患者さんはドイツ人なんです。

(骨)  その後、ドイツのアルペンスキーナショナルチームの専属トレーナーとして、世界中を転戦したそうですが?

(石)  その後、奇跡的に総合病院に仕事が決まりました。病院に勤めながらアルバイトで地元のサッカーチームのスポーツトレーナーをして、同時にドイツのスポーツトレーナーの資格を取る為に学校にも行っていました。その後、再び奇跡的にドイツスキーナショナルチームのスポーツトレーナーとして、4年間働きました。主にスキー回転チームに携わっていました。選手の治療の他にも雪上では、タイムの計測やビデオの撮影などの仕事もありました。そのときの有名な選手としては回転のアルミン・ビットナーやスーパー大回転のマルクス・バスマイヤーがいました。バスマイヤーはオリンピックで金メダルを取ったのですが、そのとき私はスタート地点にいて彼をマッサージして送り出しました。

(骨)  その頃の印象深い思い出はありますか?

(石)  思い出というより、治療にしても何にしてもプロとしてミスの許されない厳しい世界だったなという強い印象です。
それとドイツのチームにいるとどうしても日本の悪い部分が見えてくるんですよ。日本のスポーツ界がなぜ弱いのか、またいい選手でも大舞台でなぜ活躍できないのか。日本とドイツで選手の育成に対して根本的に違う点を多く感じました。そのあたりを雑誌の記事にしたこともあるんです。

(骨)  次は指圧の話なのですが、ドイツと日本のマッサージにおいてする側される側の違いはありますか?

(石)  治療では日本人はどちらかと言うと、強めの刺激を求めます。しかしドイツのマッサージは血行を促すため強い圧力ではなく、撫でるようなマッサージですので日本人にはちょっと物足りないと思うかもしれません。ドイツ人は強い刺激のマッサージは慣れていない人が多かったのですが、最近ではドイツでも指圧がブームになっていて、指圧の心地よい刺激を求める患者さんが増えています。ドイツもストレス社会になって「東洋の癒し」を求めています。

(骨)  我々パソコンを使う人間の共通の悩みだと思うのですが、肩こりなどのパソコン疲労を根本的に解決する方法は何かありませんでしょうか?

(石)  これは私もずっと考えていることなのですが、とりあえずは毎日の生活に軽い運動やストレッチなどをシステムとして組み込むしかないですね。雑誌やネットなどでいろいろと紹介はされていますが、体はひとりひとり違うし、解決しなければならない部分は沢山あるのであまりオススメはできませんね。私もニュースレターのほうでいつか肩こりについては深く採り上げなければならないと思っているのですが、どこにでもあるような対処法は出したくないと思っています。肩こりに関してはちょっと難しいんです。しかしいずれ「極めつけ」の対処法を出したいとは思っていますので、今後も期待していてください。

(骨)  ニュースレターの話にうつります。これまで多くの方に購読頂いて反響も多く頂いているのですが、読者の方からご質問を頂きました。
「食品のコーナーの(あ)というのは奥様なのでしょうか?」というものなのですが?

(石)  (あ)は確かに私の家内です。専業主婦です。元々このニュースレター発行も家内の希望でした。私も少し書きたい…、というのであのコーナーを担当してもらっています。

(骨)  ドイツ在住の日本人が石川さんの治療を受けたい場合はどうしたらいいでしょう?

(石)  治療室に電話をして、予約をお取りください。

「指圧健康堂」は昨年10月の発刊以来、皆様の暖かい応援を受けながら、現在まで週刊を目標に発行してきましたが、時間的な理由により今後は月2回の予定でお届けしたいと思っています。日本人としてドイツ社会に貢献できる本物の治療師になる為、今後4年計画でドイツで取得可能な治療資格をすべて受講(合格)し、医学理論、治療技術、及び私個人のレベルをさらに上げて、患者及び読者の皆様の御要望に答えていく決意です。現在その為に週末を利用して、治療の講習会に参加しています。今まで以上に違った面から健康情報をアプローチできると考えています。これからも「指圧健康堂」を宜しくお願い致します。

(骨)  今後も石川さんの更なる活躍を期待します。ありがとうございました。








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